海外就職するために会社を辞めた日

データと向き合う静かな毎日。
ミスしても激しく責めることなく助けてくれる優しい上司と同僚。そこは新人いびり、パワハラ、責任転換などの恐怖から程遠い職場。

通勤中に側を飛ぶたんぽぽの綿に気づくぐらい穏やかな日々。

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なぜ人付き合いが苦手な私を雇ったのか不思議でしたが、おかげで問題なく仕事を続けられました。

しかし。平和な職場にいながら私にはある譲れない夢がありました。

それは、

いつか海外と外資系企業で働くこと。

理由は「グローバルの時代」で活躍できる人になりたかったから。
子供の親の都合などで海外に住んだことがあり、英語しか使ってはいけないという学校に通っていたおかげで英語の日常会話には困らないは出来ました。コミュ障ながらも自分の英語を磨きながら海外に関わる仕事をしたい気持ちがあったものの…。

会社はバリバリの日本企業。

上司と取引先の人達も全員日本人。

企画などの権限の大きい仕事は任せてもらえない。


3ヶ月に1回あるかもれない外国人からの電話応対以外、外国人とも接する機会がまったくありませんでした。

おまけに業界全体が不景気で給料はお世話にも高くない。ボーナスはスズメの涙。昇給は残念ながら期待できない…。この現実を思い出す度、私は考えずにいられませんでした。

これから外国人とも戦う時代にグローバルな環境で働いたもことなく、日常会話に困らないレベルの英語力以外に特別なスキルもなく、おまけに人と接するのが苦手なコミュ障の私は…生き残れるだろうか?

自分のコミュ障のことを人に話すと「ウソだー!海外って議論よくするから平気でしょう?」とよく言われますが、

そんなことありません。

幸いにも良くしてくれる数少ない友人達とは気がねなく話せます。でも、それ以外の人になると、

本当にダメでした…

どれぐらい私が人が苦手かと言うと、

 

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飲み会の席で端っこに座って必死に影に徹する人

 

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集団行動で一番後ろについてくる無口の人

 

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喋らなさ過ぎてなに考えているか分からない人

 

全て私です。

 

私はこんな自分を変えたかった。お前には無理だと笑われてもいい。

 

グローバルな環境で誰ともやり合える人になりたい!

この思いから、なぜか大事なスキル・人との接し方を学ぶより、「まずは語学力だ!」と改めて英語を勉強しました。知らない単語の連続に自分は英語が出来るというのは勘違いだった現実にショックを受けながら猛勉強し、何とかTOEIC900点と英検1級をゲット。

そして、会社に勤めて約3年後。

決意を胸に退職届けを持って部長の元に向かいました。今でも部長の驚いた顔をよく覚えています。まさか、無口ナンバーワンの部下が海外で働きたいと言い出すなんて夢にも思わなかったでしょう。
そんな予想外な行動を起こした部下に上司は怒ることなく真剣に話を聞いてくれました。そして最後に笑顔でこう言うのでした。

「頑張ってね!応援しているよ」

自分がどんなに大変でも決して感情的になることなく、いつでもフォローして見守ってくれていた部長。

暖かい言葉に私はつい笑顔を浮かべました。

そんな私になぜか驚いた後、部長もつられて笑いながらこう言った。

よかった!ちゃんと笑えるんだね。ずっと笑わない人かと思ってたよ!

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……分かって頂けて何よりです。

私の新たな一面が発見されたとこで穏やかな退職面談が終了。その後、退職のことを知った課長や同僚達がびっくりしながらも、部長と同じように暖かい応援の言葉をくれました。「辞めなくってもいいんだよ?」とまで言ってくれる人も。

…正直、この時私は迷いました。

給料は安いかもしれないけど、こんなにいい職場を辞めないほうがいいのでは…?

でも私はすぐに後ろを振り返らないことにしました。

このまま『甘えたら』自分が一生変わらないと思ったから。そして何よりも、

『海外就職と外資系就職して成長する』夢を叶えるために。

こうして海外就職の実現のため、今まで守ってくれた会社を辞めていたのでした。

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しかし、この時の私はまだ知らなかったのです。現実は自分の想像以上に厳しいということを…。